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生活者としての「男の自立」
3回あなたにもできる「男の台所」感想文
                                             
                                              2006.3.23 

                                              「男の台所」の仲間達 

3班の碓氷哲史(うすいてつふみ)です、始めに自己紹介とまいります。

私は太白区の長町郡山に住み、タムト化粧品株式会社という日本で一番小さい化粧品工場を営み、企画→研究→開発→製造→販売まで一貫作業をしています。

特に自分が子供の頃、慢性蕁麻疹と軽いアトピーであったことから、特に肌の弱い方々のための、お花の香りの基礎化粧品を専門に創り続け、その数は70種に及んでいます。

そんな自分が「男の台所」の3期生として料理の勉強をしようと考えたのには単純な発想があった訳です。

以前、東京銀座松坂屋の真向かいに東京支店があった頃、よく国分寺に住んでいる弟の所に泊めてもらったものです。

出張前に仙台朝市に寄り、アワビやカニなどを買い求め、また、東京にては近所のスーパーから買出しをして二人、また弟の仲間と宴会をするための簡単な料理をしておりました。

特に鍋料理が多かったのですが、朝食は主菜に魚料理を副菜に野菜料理を、味噌汁は季節季節の野菜を使い、漬物は即席ながら欠かしたことがありません。

弟が「兄貴の料理は、美味いねぇ」と言ってくれるものだから、もしかしたら、それが励みになっていたのかも知れませんね。

うどんや蕎麦にも興味があり、道具を一式そろえて楽しんでまいりましたし、中華ものも若干ではありますが、中華包丁に分厚い中華まな板、中華鍋などを揃えて個人的に一時期面白がって創りました。

料理には洗い物と後片付けがつきものですが、化粧品を作る際にも洗物と後片付けはしなければならないので、いつもの習慣ですから、全く苦になることがなくて、もしかしたらすごく好きな時間なのかも知れません。

何たって、この時に鼻歌が出るのですからね。

さて、「男の台所」での想い出は何と言っても“飯炊き男”に徹したことであります。

何故、徹するようになったかは平成17年6月9日の第1回目に主食『おにぎり』の題材で美味しいご飯の炊き方を勉強し、そのおにぎりを食べて感動したことに始まります。

この時のおにぎりを食べた時に「ご飯って、こんなに美味しかったのだ」と一人感動してしまいました。

普段食べている、ご飯が、しかも毎日食べている、ご飯がこんなに美味しかったなんて本当に感動してしまったのです。

よっしゃー!!これは自分の仕事だと勝手に決めて、出席した全ての講習会でパーフェクトに“飯炊き男”を実現しました。

最後には、皆さんから『うすいさん、ご飯おねがいね』って言ってもらえるようになった時は、最高に嬉しかったですね。

しかし、仲間達全員分と先生方の分を合わせた24人分を炊いた時は、真面目に真剣勝負でした。

自分の班だけなら、調理奉行の竹谷義夫班長、デザートの永田良治さん、みじん切りの本間正士さん、料理ウンチクの宇都宮昭義副会長さん、そして途中まで、ご一緒した幹事の熊谷幸三さんなら失敗しても許してくれる、気の優しい仲間ですが、全員分となった時は、物凄いプレッシャーが掛かりました。

オーバーな言い方をすれば今回のワールドベースボールクラッシクで決勝に進んだ気持ちと一緒くらいに思えました。

大分オーバーな表現ですけど、私にとっての“飯炊き”は、それほど緊張感があって真剣であったということです。

紙面を埋めるためには、このくらい書かないと、それでも足りないかなぁ〜。

冗談は抜きにして本当だったのですよ。

でも、顔色も変えることなく無事、美味しいご飯を炊くことが出来た時は、心の中で万歳を5,4リットル、アッ、間違った3升、いや違います、三唱してました。

そんな訳で私の「男の台所」は“飯炊き男”に徹することが出来て大満足でした。

心の優しい安海 賢塾長が主唱して下さらなければ、料理教授の高橋二義先生、ユーモアがあり、ぽっちゃり可愛いい市橋章子先生、優しく、いつもニコニコの阿部サダ子先生、そして、こんな楽しい25名の男達とも逢えることはなかったし、この一期一会は私の一生の想い出になると思います。

主菜、副菜、副々菜、汁物、デザートを毎回の項目にして来た、この講習会は全国でも珍しいとつくづく思います。

中身の濃さは言うまでもなく、味が濃くては料理は美味しくありませんが、もの凄い講習会に参加出来たことを誇りに思っています。

何たって毎回ではないにしろ主菜からデザートまでザッと150種の料理と出会えた訳ですから、これをベースにすれば限りないレシピーが考えられ、楽しさ1000倍というところでしょうか。

私の目標としている人生は100年ですから、残り3分の1を楽しく美味しい食事を創り、家族と共に、また友人知人達を招き、振舞ってまいりたいと思います。

それにしても、これで卒業というのは如何にも寂しいですねぇ。

留年したい気持ちも大いにあり、何らかの形でも継続してお付き合いさせていただけたら嬉しいことだと考えております。

安海塾長、諸先生方そして皆さん、本当に本当に本当にありがとうございました。


             第3回あなたにもできる「男の台所」3班 碓氷哲史

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